いではら@笠岡
- 具:煮鶏、シナチク、ネギ
- 麺:中麺ストレート硬め
- 汁:鶏ガラ
- 清潔感:
- 接客:
- その他:
- 評価:C
- 見た目の通りの愚直なまでの坂本系でなんらオリジナリティの欠片もない。
美味いのかと問われても返事に窮するし、不味いのかと問われても返事に窮する。良くも悪くも魚系を使わない鶏ガラオンリーの笠岡スタンダードの王道には間違いないのだが。
坂本は斉藤との対立軸でその存在感を示していたし、一久は坂本と同じ構成ながら更に醤油をたたせた味わいとサイドメニューで差別化を果たしていた。おっつぁんは斉藤無き後、斉藤を上回る味を求めて未だに試行錯誤中でその試みにはわくわくさせられる。
坂本、一久が営業を続ける現時点で「営業時間」だけが差別化の要素というのは余りにも寂しくないか。「しだはら」が評価されたのは単に「営業時間」の違いだけでなく、独自の味があったからである。
オールドスタイルを下敷きにするのは構わないが、その店がまだまだ営業している以上、それをベースにしたニュースタイルを確立するほうが賢明だと思う。
今のままではただ単に仕田原無き後のパイを狙った「でもしか」中華そば屋の域を出ていないし、「堅め」で注文した麺の仕上がり具合は半生一歩過ぎ程度で、とても一久の領域には及んでいない。
お多津を食べに来た市外の客が是非とも一緒に食べて帰りたいと思わせる店に育って欲しいと思う。